nana caféのオープンに合わせて登場する茶室を使ったインスタレーションには、
季節ごとに個性豊かなアーティストの作品が並びます。茶室×アートのコラボレーションをお楽しみください。
第14回 アーティスト
BIZEN BOYZ & 激陶者集団へうげ十作
地元・備前の陶芸・工芸作家と、漫画『へうげもの』発の作家集団「へうげ十作」が初競演。
各地で続々と開催されている「十作」イベントですが、
やきものと茶の湯がつなぐ様々な縁により、今回岡山初上陸です!
山田芳裕(YAMADA Yoshihiro 1968~)
新潟県新潟市出身。大学在学中、コミックモーニング(当時)より『大正野郎』でデビュー以来、「日本人」の価値観と笑いをライフワークに『へうげもの』へと至る。
『へうげもの』(Hyouge Mono 2005~)
焼き物と茶の湯を主題に古田織部の生涯を描く大河ギャグ漫画。モーニング(講談社)で連載中。大坂冬の陣激闘中。単行本最新刊21服、12月18日(金)発売予定。
古田織部(FURUTA Oribe 1544~1615)
美濃國本巣(岐阜県本巣市)出身。信長、秀吉、家康に仕えた武将茶人。焼き物、茶の湯を通じ、旺盛な物欲と創造欲で衣食住全般に影響を与え、我々現代人のライフスタイルを決めちゃった大先輩。
木村 英昭(KIMURA Hideaki 1970~ 備前六姓窯元桃蹊堂)
岡山県備前市伊部在住。大学卒業後、スペインへ彫刻留学。英語、スペイン語、伊部弁を操るトリリンガル茶人。本年、十八代桃山を襲名。呑み会は常にオレンジジュースで奮戦。リヤカー茶席の「備前楽茶」一味。
柴岡 力(SHIBAOKA Chikara 1974~ 柴岡陶泉堂)
岡山県備前市伊部在住。ロクロ以外に細工物もこなすが、趣味のスキューバダイビングを生かした海洋生物を得意とする。近年はロボットなど新しい造形も。身体を張って備前を守り抜く若きディフェンダー。
中本 研之(NAKAMOTO Kenshi 1975~)
安藝廣島(広島県広島市)に「へぎゃあ」と誕生。 幼少のみぎり、雨上がりの水溜りから水簸土を発見、泥団子の制作に没頭する。自称・備前焼作家。永遠の小学33年生。心技体で「へうげもの」を巧みに表現するロマンチストな独身男子。
原田 良二(HARADA Ryouji 1977~)
岡山県備前市伊部在住。2代目原田陶月の長男(当人は3代目)。元高校球児であり、現在は備前の少年野球チームの監督を務め、一本足打法で「へうげ十作」を迎え撃つ。奇を衒わない造形と焼けを真摯に作る。
馬場 隆志(BABA Takashi 1983~)
岡山県備前市伊部在住。幼少の頃から粘土が友達。土を触っている時間が一番落ち着く。様々な角度から備前焼の可能性を模索中。代表作の女性形トルソなど彫刻科らしい造形で耳目を集める。今年はイギリスでグループ展を開催。
松本 優作(MATSUMOTO Yuusaku 1974~)
岡山県瀬戸内市在住。落ち着きある人柄に秘められた情熱の人。備前以外でも釉薬物の陶芸家に師事するなど、常に見聞を広める努力を怠らない。松田優作とは似て非なる赤の他人。
吉川 恵司(YOSHIKAWA Satoshi 1983~)
岡山県岡山市出身。同赤磐市在住。沖縄~備前で作陶修業を重ね、作家として独立。桃山茶陶へ迫真せんと、何度も繰り返し焼きこむことで独自の世界観を構築する。今夏、益子発の若手陶芸家プロジェクト「陶ISM2015」に参戦。
好本 康人(YOSHIMOTO Yasuhito 1976~)
岡山県備前市伊部在住。父・宗峯に師事。超絶技法の備前細工物を再興すべく、全神経を注ぐマニアックな存在。酔うとかなり面白いとの評判だが、最終的に面倒な場合もある。そのギャップがよいとの噂。
渡邊 琢磨(WATANABE Takuma 1968~)
兵庫県神戸市出身。岡山県和気町在住。大学では臨床心理学を専攻、オーケストラ指揮者と日本水泳連盟公認指導員として活躍。豊富な知識と的確な指揮力によって各グループを成功へと導く平成の軍師。「備前楽茶」一味。
銭本 眞理(ZENIMOTO Mari 1966~)
広島県出身。大阪府吹田市の千里ニュータウン育ち。岡山県加賀郡在住。ウズベキスタンで織部文様の陶片を見かけ、ペルシャ古陶器に激しく影響を受ける。オリエント~シルクロードへの想いを表現。『へうげもの』偏愛者。
山村 富貴子(YAMAMURA Fukiko 1978~)
大阪府大阪市出身。岡山県和気町在住。短大卒業後、備前焼のなんたるかも知らぬまま、備前に温かく迎えられる。「くまのひと」で通じる動物系オブジェを制作。時折発せられる一言に男性陣が色めき立つ、みんなの「ふきちゃん」。
花岡 央(HANAOKA Hiroi 1982~ ガラス作家)
岡山県備前市在住。備前焼作家を志すも、ガラス工芸と運命的に出会う。実家で作られた備前米をガラスに溶かし込む『グライス』シリーズ、備前焼とガラスによる同形異素材のコラボなど、斬新なアイデアを実現する若きイクメン。
畠木 克己(HATAKI Katsumi 1971~ インテリアデザイナー/fusumart)
岡山県岡山市在住。「和室再生計画」をテーマに、デザインふすま紙ブランド「fusumart」を立上げる。瀬戸内国際芸術祭ほか陶芸家とのコラボ多数。「備前楽茶」一味として、リヤカー茶席で融通無碍なデザイン力を発揮。
高島 秀吉(TAKASHIMA Hideyoshi 1969~ 写真家)
2013年より岡山県備前市穂浪の海の見える家在住、現在は加州と日本の二重生活。この世界で生まれる美しいものを写すのが好き。形あるもの、形なきもの、その瞬間を捕らえることが仕事。
激陶者集団へうげ十作(Gekitousha shudan Hyouge Jissaku 2008~)
古田織部が組織した陶工集団になぞらえ、誌上企画として発足した陶芸家ユニット。「へうげ」を合言葉に若手中堅の異才が多数参集。各地でグループ展を続々敢行中。
作家イラスト:Bucci Trumpet(特級喇叭ー&へうげ十作育成枠)
山田浩之(YAMADA Hiroyuki 1970~)
兵庫県篠山市出身。滋賀県甲賀市在住。岡山大学入学後、陶芸を始める。高度な技能、奇抜な発想、剽軽な人格で同世代をリード。恐るべき日本うつわ化計画「わんげる。」主宰。
栢野紀文(KAYANO Kibun 1971~)
岡山県総社市出身。愛知県常滑市在住。山田浩之とは岡山大で先輩後輩の間柄。備前の風土に育まれたポップでへうげた造形力、色彩感覚で大活躍中。ノット備前バット岡山代表。
篠原希(SHINOHARA Nozomu 1972~)
大阪市出身。甲賀市在住。お前を激しく焼き締めたいンや。日々薪窯で己を燃やし尽くす伊賀~信楽情熱系。信条は真実一路、一路真輝。関西人やのにボケたりせえへん。
田村~(TAMURA Hajime 1973~)
秋田県秋田市在住。バカ田大学陶芸部で作陶を開始。磁器の常識を超えたしのぎ、たわみ、ゆがみは遠く北欧でも評価されつつある。我プログレロックとプログレ酒を愛す。
安洞雅彦(g)(ANDOU Masahiko 1973~)
愛知県名古屋市出身。岐阜県多治見市在住。セミプロのジャズギタリストを経て、人生のクロスロードで陶芸に転向。道なき道を独学で切り拓く桃山陶&陶工ファンタジスタ。
かのうたかお(KANOU Takao 1974~)
京都府京都市在住。京焼の伝統に背を向け、アフリカで作陶指導を経験。乾いた大地に焼き物の原点を見出す。琳派四百年記念イベントにも係わるスキンヘッドな偉丈夫。
小孫哲太郎(KOMAGO Tetsutarou 1974~)
東京都中央区出身。千葉県いすみ市在住。沖縄でやちむんとウチナータイムを学び、房総半島~奔放な作品を繰り出すラストサムライ。トレードマークはチョンマゲ。
穂高隆児(HODAKA Ryuuji 1976~)
神奈川県横浜市出身。茨城県笠間市在住。うつわと肴の相性を究めんと、和食界からスッパリと陶芸界へ。陶歴わずか三年で作家として独立。包丁は捨てても、人呼んで包丁人隆児。
苫米地正樹(TOMABECHI Masaki 1977~)
三重県四日市市在住。高校時代から陶芸で頭角を現し、楽しく焼き物やってまーすと、うつわのトップシーンを走り続ける。明朗快活にすぎる人柄でも多くの女性を魅了。
富田啓之(TOMITA Hiroyuki 1977~)
神奈川県二宮町在住。湘南の海と太陽が生んだナイスガイ陶芸家。あらゆる陶芸家と日本酒を愛し、制作のエキスとして五臓六腑に注ぎ込む。陶ISM2015実行委員長。
田川亞希(TAGAWA Aki 1978~)
静岡県浜松市出身。東京都在住。前世は女浮世絵師ねずみ小僧。ゲイシャ、フジヤマ、スモウレスラー。うつわをカンバスに錦絵を描き続ける。代表作「破れペットボトル」。
北井真衣(KITAI Mai 1985~)
石川県金沢市在住。躍進めざましい「九谷女子」の一員。現代社会への鋭い風刺を込めた芸術的作品は、余人の追随を一切許さない。代表作「国産 牛」は大本山増上寺所蔵。
前川多仁☆殿下(MAEKAWA Kazuhito 1974~ 染織藝術家)
兵庫県篠山市在住。前世は桃山、デスメタルと宇宙人に魂を奪われ、極彩色の曼荼羅を生きる超絶者。台湾での個展を実現させ、海外雄飛を果たした。また別の顔は大学教員。
金子誠(KANEKO Makoto 1974~ 侍彫刻家)
千葉県松戸市在住。彫刻ともフィギュアとも異なる独自の手法と質感で、リアルな人物造形を追究する平成の剣豪。パリでの展覧会に着物姿と髭で参戦。現地の喝采を浴びた。
井上雅博(INOUE Masahiro 1977~ 三代目J soul井上光雅堂)
京都府京都市在住。京都の伝統工芸アワード「表美展」で三冠王を獲得。匠としての評価を高めるかたわら、各界アーチストとのコラボを重ねる純粋越境者。世界唯一の「へうぐ師」にて候。
松村宗亮(MATSUMURA Souryou 1975~ SHUHALLY)
神奈川県横浜市在住。海外留学中、日本文化に目覚め、裏千家学園で茶道を研修。融通無碍、自由自在な茶風で、古田織部のDNAを受け継ぐ自称エロ茶人。『へうげもの』筆頭茶頭。
谷田半休(TANIDA Hankyu 1978~ 給湯流茶道)
神奈川県出身。東京都在住。『へうげもの』に触発され、茶道を始める。サラリーマンとOLは現代の武士と定め、ビジネスと日本文化をつなぐ画期的な茶会を頻繁に開催中。
シマダヒデアキ(SHIMADA Hideaki 1966~ ローカルサポートデパートメント=L.S.D.)
京都府舞鶴市出身。東京都世田谷区在住。独学でデザイナーとなり、週刊少年ジャンプを振り出しに、長年漫画誌で超活躍中。現在、モーニングのアートディレクションを手がける他、『へうげもの』と深く係わる。